飛び出せ!新しい毎日をつくるお仕事情報メディア

薬剤師が転職するときに知っておくこと。失敗・成功のポイント

2024.04.25
薬剤師が転職するときに知っておくこと。失敗・成功のポイント

薬剤師で転職を考えている人は、少なくありません。「人間関係がつらくて職場を変えたい」「もっといい職場に転職したい」など、転職したい理由は今の状況によってさまざまです。

最近はドラッグストアや薬局の出店が相次ぐなど、薬剤師の求人は多くの地域で出されています。しかし年齢や経験がネックになり、転職しようか悩んでいる人もいるでしょう。

特に薬剤師の転職については、「厳しい」という声が多くみられます。転職して失敗した、という悲しい口コミも見られる中で、どうすれば失敗せずに薬剤師の転職を成功させられるのでしょうか。

この記事では、薬剤師における転職事情、転職成功のポイント、おすすめの転職サイトなど、薬剤師の転職についてまとめ、解説していきます。

「転職していいのか分からない」とお悩みの方のために、薬剤師が転職する判断基準、薬剤師の転職が成功しやすい時期もお伝えします。

転職を考えている、転職を失敗したくない薬剤師の人は、ぜひ参考にしてみてください。

有効求人数や収入から見た薬剤師における転職事情

まずは、現在の薬剤師の転職事情はどうなっているのか、有効求人数、収入や年齢などに分けて最新情報をお伝えします。

直近10年間で薬剤師の有効求人数は減少している

厚生労働省の統計による雇用関係指標によると、2012年度から2022年度における医師、薬剤師等の有効求人数は、以下のとおりです。

2012年度 265,314
2013年度 261,131
2014年度 253,321
2015年度 239,530
2016年度 234,849
2017年度 222,844
2018年度 203,001
2019年度 167,800
2020年度 122,502
2021年度 112,279
2022年度 117,770

直近およそ10年間で、医師・薬剤師等の有効求人数は約15万件減りました。2020年からは新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、処方箋が減少したことが原因と考えられます。

また、医師、薬剤師等の有効求職者数は2012年度が39,564件だったのに対し、2021年度は59,167件でした。

有効求人数が減っている状況でありながら、有効求職者数は増えているため、好条件の求人に応募が集中し、すぐの転職は厳しいといえます。

薬剤師の収入は企業の規模にあまり左右されない

厚生労働省が調査した2021年の賃金構造基本統計調査では、薬剤師の「きまって支給する現金給与額(あらかじめ定められた条件や算出方法で支給された給与)」は以下のとおりでした。

企業の規模 きまって支給する現金給与額
10人以上 403,600円
10?99人 416,400円
100?999人 400,400円
1,000人以上 401,000円

企業の規模別における給与額を比べたところ、さほど規模に影響されないと分かりました。

平均でもっとも給与額が多いのは10?99人規模の企業、少ないのは100?999人規模の企業で、差額は16,000円です。

薬剤師の収入は、転職先の規模にあまり左右されないといえるでしょう。

病院から薬局に転職する人が多い傾向

2021年度の「薬局・病院における薬剤師の流出入の状況」によれば、病院から薬局を含む他の業務へ転職した人の割合は、30?34歳の男性が24.7%でもっとも高い結果となりました。
 
女性も30?34歳が25.6%でもっとも高く、男性よりも女性の方が病院から別の職場に転職したい傾向が見られます。

また、病院を含む他の業務から薬局に転職した人は、30?34歳がもっとも多く、男性が20.3%、女性が21.4%でした。

以上の結果より、病院から薬局に転職する薬剤師が多い傾向にあるといえます。

薬剤師が転職する判断基準は4つ。迷っているなら参考にして

「転職しようか迷っている」という薬剤師の方は、次の4つに該当するかどうかチェックしてみてください。

人間関係に悩んでいるが異動できない

薬剤師に限らず、人間関係を理由に転職を決めた方はたくさんいます。

人間関係に悩んで転職を検討している方は、まず人間関係以外は満足できているか確認しましょう。もし人間関係以外に不満がないのであれば、異動できるか相談してみてください。

異動を行い、人間関係の問題が解決しそうなのであれば、転職しなくても良いでしょう。

人間関係以外にも問題を抱えているケース、異動が認められないケースなら、転職することをおすすめします。

残業が多く休みにくい職場で働いている

以下のような状況が続いている薬剤師の方は、転職すべきと判断しましょう。

  • 残業が続いている
  • 有給休暇を申請しても認めてくれない
  • 多忙で休憩時間が短い

直近で退職した方がいて人手が足りていないなら、人員を増やせば問題は解決されるかもしれません。長期的に人手が足りておらず、残業が一向に減らないのであれば、転職を検討してください。

もし他の店舗に異動して状況が改善する場合は、異動を申し出るのもおすすめです。ただし、異動しても残業が多く休みが少ないといった可能性は0ではないので、希望を満たしてくれるかきちんと確認しましょう。

結婚や出産により勤務時間を変えたいが変更は困難

結婚や出産を機に、勤務時間を変えたい薬剤師の方もいるでしょう。

  • 勤務時間を短くしたい
  • 土日を休みしたい
  • パート勤務に変えたい

こういった希望があるにもかかわらず、変更が難しい場合は転職がおすすめです。求人によっては、「18時までの勤務」「土日休み」「パート」などの条件で応募しています。

ただし、出産手当金や育児休業給付金を受け取りたい場合は、条件をきちんと確認してから転職活動を行いましょう。

収入が増える見込みがない職場で働いている

収入がなかなか増えない職場で働いている薬剤師の方にも、転職をおすすめします。

賃金はそう簡単には高くならないため、転職した方が賢明です。いくら努力して働いても評価されず、収入が増えないなら、転職を検討しましょう。

求人は年収だけではなく、「住宅補助(手当)あり」「託児所あり」などを見るのもおすすめです。支出を減らすことにつながり、結果的に収入が多く残るでしょう。

薬剤師の転職成功のポイント3つ

薬剤師の方がスムーズに転職できるように、薬剤師の転職成功のポイントをまとめました。

希望条件で何を優先するか決める

満足できる職場に転職しようと思うと、「年収が高い」「残業なし」「駅に近い」など、希望する条件が次々と出るものです。

しかし、すべての条件を満たす職場は、容易には見つかりません。職場で何を重視しているのか把握するために、転職時の希望条件では優先順位を決めましょう。

  • 土日休みは絶対に譲れない
  • 駅から少し遠くても、残業なしの職場がいい
  • 残業があっても、年収が高いならOK

このように、妥協できる条件と、譲れない条件をしっかりと分けることが大切です。優先順位が決まれば求人を探しやすいため、満足度の高い職場に転職できるでしょう。

スキルアップに意欲があることをアピール

面接では、将来性があるか判断しています。もし「未経験だから自信がない」「管理職の経験がないと厳しそう」といった不安があっても、スキルアップに意欲があることをアピールしましょう。

現時点で経験や知識が不足している人でも、未経験の分野や役職にチャレンジする気持ちがあると示すことが大切です。

意欲があると認められ、「入社後に成長するだろう」と面接官から判断された際は、未経験の職場に転職できるでしょう。

コミュニケーション能力を高める

かかりつけ薬局が近年重視され、厚生労働省は2025年までに以下のような目標を掲げています。

門前薬局を含め、すべての薬局がかかりつけ薬局としての機能を持つことを目指す

引用元:平成27年10月23日公表 患者のための薬局ビジョン概要 8ページ

かかりつけ薬剤師の役割も重視されており、コミュニケーション能力はより求められています。コミュニケーション能力が高ければ、転職は成功しやすいので、面接では以下に注意しましょう。

  • 会話はスムーズにできるか
  • 言葉が聞き取りやすいか

転職活動をする際、コミュニケーション能力を高めることも意識してみてください。

年代別における薬剤師の転職を成功させる方法

薬剤師の方が転職を成功させる方法を、年代別により詳しくお伝えします。

20代はチャレンジする姿勢をアピール

他の業種・職種と同じように、20代の薬剤師の方は転職が成功しやすい年代です。あまり年齢を気にする必要はありません。

20代の薬剤師は30代以上の薬剤師に比べ、どうしても経験や知識が劣ってしまいます。「どんなことでもチャレンジしたい」という姿勢を積極的にアピールしましょう。

20代はこれまでの実績よりも、将来性を評価されます。キャリアアップやスキルアップを目指す転職は、高い評価につながる可能性があるので、前向きに転職活動を進めてみてください。

30代はプライベートとキャリアプランを考慮することが大切

30代は結婚や出産など、プライベートについての悩みが出やすい年代といえます。仕事と子育てを両立したいのであれば、勤務時間や勤務地を考慮し、転職先を選びましょう。

また、30代は今後のキャリアプランを考えることも大切です。どんな薬剤師を目指すのか、これからのステップも見据えて求人を探しましょう。

キャリアプランが明確であれば、面接で今後についての具体的な話ができ、転職が成功しやすいというメリットもあります。

40代はマネジメントスキルや管理職の経験を身につける

40代は一般的なスキルや知識に加え、マネジメントスキルも求められます。

特に40代も応募できる高収入・好条件の求人では、管理職の経験があると転職は成功しやすいです。もし可能であれば、マネジメントスキルを身につけてから転職活動を行いましょう。

今の職場でマネジメントを身につけたり、管理職の経験を積んだりするのが難しい場合は、研修制度が整っている職場を選ぶのもおすすめです。

ただし、調剤経験がない40代の方は、調剤薬局に転職できる可能性は低いため、注意してください。調剤未経験であっても、調剤薬局以外であれば転職成功の可能性は高いでしょう。

薬剤師の転職が成功しやすい時期は大きく分けて年に2つ

1年のうちで、転職が成功しやすい時期があります。薬剤師の転職が成功しやすい時期は、大きく分けると以下の2つです。

求人が多い新年度前の1月から3月

求人が多い時期は希望に合う求人を見つけやすく、転職が成功しやすいといえます。

転職を考えている人は、冬のボーナスが支給された後に退職するケースが多く、1月から3月は薬剤師の求人が特に多い時期です。

ライバルが多い時期ともいえますが、優先順位を決めておくなど、転職を成功させるために前もって準備しておきましょう。

比較的業務が落ち着いている7月から9月

1月から3月は求人が多いものの、花粉症やインフルエンザなどで病院や薬局は忙しい時期でもあります。さらに、4月と5月は新入社員の研修や教育により、慌ただしい時期です。

もし「転職して周りの人と上手くやっていけるか不安」という方は、7月から9月に転職することをおすすめします。7月から9月は比較的業務が落ち着き、周りの方々と話しやすい時期です。

求人数は1月から3月の3ヶ月間よりも少ないですが、転職する人も少ないため、転職は成功しやすいでしょう。

薬剤師の職場別における転職時のチェックポイント

転職したい場所によって、特徴や転職の状況は異なります。

薬剤師の職場を、調剤薬局とドラッグストア、病院、企業の4つに分けて、転職時に確認したいポイントを紹介します。

薬局の求人は非常に多いため優先順位を明確に

2022年に公表された厚生労働省の資料によると、2006年の薬局数は約52,000件でした。薬局の数は年々増えており、2020年の薬局数は約61,000件と発表されています。

薬局の数に比例し、薬局の薬剤師も年々増加しています。薬局における薬剤師の活躍は、さらに期待されるといえるでしょう。

薬局は年々増加していることもあり、求人が豊富です。薬局ごとに営業時間が違い、平日のみ営業している薬局もあれば、19時まで営業の薬局もあります。

給与はエリアによって異なり、人が少ない田舎の方が給料が多いのも特徴です。

全国展開している大手の調剤薬局では、転居できる方が給料は高くなっています。中小規模の薬局なら、異動の可能性は低いでしょう。

薬局は求人が豊富な分、転職する際にどこへ応募するか悩みやすいといえます。「転居なしが希望」「土日は休みが良い」など、優先順位を決めてから求人を確認しましょう。

ドラッグストアは営業時間や調剤薬局併設かを確認

ドラッグストアで勤務する場合、調剤薬局併設か、併設していないかで、業務が異なります。

調剤薬局併設のドラッグストアでは以下のように、薬剤師は幅広い業務に携われます。

  • 処方箋の調剤や管理
  • OTC医薬品や健康食品の相談にのる
  • レジ打ちや品出し

処方薬とサプリメントの飲み合わせについて相談を受けたり、店舗によっては売場づくりを任されたりと、ドラッグストアならではの対応をするケースもあるでしょう。

また、24時間営業や土日祝日も営業のドラッグストアが多数あるため、勤務時間に注意が必要です。店舗によっては、薬剤師不在の時間帯を設けています。

ドラッグストアに転職する際は、併設された調剤薬局のみでの勤務なのか、土日祝日も勤務する必要があるかなど、運営方針や条件を確認することが大切です。

病院に転職したいならキャリアプランやライフプランを見つめ直す

薬剤師は病院において、薬の専門家として薬について尋ねられることが多く、これまでの経験や知識を活かせる場です。

病院におけるチーム医療は、医師や薬剤師、看護師などの医療従事者で構成され、意見を取り入れながら治療やケアを行います。業務の幅が広がり、さらなるキャリアを積めるでしょう。

病院の多くは平日の8時30分から17時30分前後が営業時間のため、働きやすい点も特徴です。ただし、病棟があれば、土日祝日や夜間に勤務する可能性もあります。

働きやすいものの、給料は調剤薬局やドラッグストアに比べると低い傾向です。子育てや介護など、ライフスタイルの関係で就業時間を重視するなら、病院を検討すると良いでしょう。

病院への転職を検討する方は、今後のキャリアプランやライフプランを見つめ直してみましょう。保育施設を設けている病院に転職すれば、出産後に職場復帰しやすいのもポイントです。

企業は薬剤師を辞めて違う仕事を始めたい人にもおすすめ

薬剤師が活躍できる場は企業にもあり、人気が高いのは製薬会社です。製薬会社は年収が高く、土日休みの職場が多いため、人気を集めています。

製薬会社以外の企業では、以下があります。

  • 化粧品メーカー
  • 食品メーカー
  • コールセンター
  • 医薬品卸売の会社
  • メディカルライター

企業の規模や役職などにより年収は異なり、400万円から1,500万円と年収に幅があるのも特徴です。福利厚生が充実し、住宅手当やリフレッシュ休暇、社員割引制度を取り入れている企業もあります。

薬剤師以外の仕事を探しており、「薬剤師を辞めて違う仕事に就きたい」という人に企業の転職はおすすめです。

ただし、企業の求人は薬剤師だけではなく、他の業種・職種の方も応募できます。その企業の業界で経験を積んだ人の方が転職に有利で、調剤薬局や病院、ドラッグストアよりも内定をもらうのは難しいため、注意しましょう。

薬剤師におすすめの転職サイト3選

転職を考えている薬剤師の方は、薬剤師専門の転職サイトを利用しましょう。薬剤師の求人を専門的に取り扱い、さらには薬剤師の転職の相談にものってくれます。

おすすめの薬剤師転職サイトを3つ紹介するので、ぜひ活用してみてください。

リクナビ薬剤師は転職をお急ぎの方におすすめ

リクナビ薬剤師は、全国の求人を取り扱っている転職サイトです。調剤薬局をはじめ、ドラッグストアや病院、企業など、幅広い求人を紹介しています。

毎日30件以上の新着求人を掲載しているため、希望に合う求人を見つけやすいでしょう。希望条件では「高額給与」「未経験者歓迎」「土日休み」といった、さまざまな希望条件で検索できます。

無料登録で、キャリアアドバイザーに相談することも可能です。最短3日で転職できるので、転職を急いでいる薬剤師の方にもおすすめします。

求人の紹介、面接日の調整の代行など、転職のサポートを受けられるため、働きながらでも転職活動を行えます。

マイナビ薬剤師は全国14ヶ所で面談が可能

マイナビ薬剤師は全国各地の求人を掲載し、求人情報は毎日更新されています。大手の転職サイトで、全国14ヶ所に面談会場を構えています。

調剤薬局からドラッグストア、病院・クリニック、一般企業など、求人の種類は豊富です。「産休・育休取得実績あり」「独身寮あり」など、待遇・福利厚生で求人を絞ることもできます。

マイナビ薬剤師の求人は65%前後が公開求人で、2023年2月時点での公開求人数は約45,000件です。無料登録を済ませれば、非公開求人を優先して紹介してくれます。

キャリアアドバイザーが希望を聞き、あなたに合う求人を紹介する他、面接対策や給与交渉なども行います。今回初めて転職する薬剤師の方も安心です。

薬キャリは希望に合う新着求人がメールで届く

薬キャリは2023年2月時点で、約56,000件の求人を公開しています。高収入の調剤薬局、大手のドラッグストアなど、全国の求人を取り扱っています。

会員登録すれば、希望条件に合う新着求人メールが届き、大変便利です。検索条件の保存もできるので、ぜひ活用しましょう。

コンサルタントに希望条件を伝えて、新着求人や非公開求人を紹介してもらうことも可能です。多忙で求人を探す時間がない方は、活用してみると良いでしょう。

公式サイトでドラッグストアや調剤薬局などの特集記事、転職した薬剤師の方のインタビュー記事といった、転職に役立つ情報をチェックできるのも魅力です。

参照元:薬キャリ

職場別におすすめの薬剤師転職サイト

ここからは、職場別におすすめの薬剤師向け転職サイトをお伝えします。

調剤薬局の求人が豊富なヤクジョブ

ヤクジョブは調剤薬局の求人が多数あり、全国の求人を探せます。正社員やパートの他、派遣や単発派遣の求人を紹介してもらうことも可能な転職サイトです。

年収や時給を指定して検索でき、他にも「残業少なめ」「転勤なし」「新規オープン」などのこだわり条件を選んで検索することもできます。

コーディネーターがキャリアプランや希望条件に合わせ、調剤薬局の求人を案内してくれます。面接のサポートも行っているので、面接に不安がある方も気軽に悩みを話せるでしょう。

参照元:ヤクジョブ

ドラッグストアを調剤ありで検索できるファルマスタッフ

ファルマスタッフは、「ドラッグストア」「ドラッグストア(調剤あり)」で求人を検索できる転職サイトです。

「大手チェーン」「ヘルプ体制充実」「Wワーク可」なども選択できます。ドラッグストアに転職する上で重視したいことを選んで検索してみましょう。

また、ファルマスタッフは全国12ヶ所に拠点があるのも強みです。コンサルタントが職場にできる限り訪問し、エリアの状況を把握しているため、1人の転職活動では分からない点も確認できます。

病院に転職したいなら細かい設定で検索できる薬剤師ワーカー

病院に転職したい薬剤師の方には、薬剤師ワーカーが適しています。総合病院から個人病院まで、薬剤師が転職できる病院の求人が豊富です。

教育体制や勉強会が充実している求人も扱っており、病院に転職してキャリアアップを目指す方にもおすすめします。「夜勤なし」「託児所あり」などの細かい設定でも求人の検索が可能です。

希望する病院の勤務時間や、勤務している方々の人柄などをアドバイザーに聞けるので、安心して転職できるでしょう。

企業に転職したい薬剤師にはマイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、一般企業やメディカルライター、営業、治験コーディネーター(CRC)といった、企業の求人が豊富な転職サイトです。

一般企業の求人では管理薬剤師、メーカー、物流など、薬剤師の方が転職できる企業がさまざまあります。「4月入職可」「夏?秋入職可」など、入職の時期でも求人を検索可能です。

企業に転職するのが初めてであれば、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。「薬剤師のための企業転職相談会」を開催しているときもあるので、ぜひ参加してみてください。

希望別におすすめの薬剤師転職サイト

ここでは未経験可やパート、リモートワークを希望する方におすすめの薬剤師転職サイトを紹介します。

未経験可の職場に転職したい薬剤師にはファーマキャリア

未経験可の求人を探している薬剤師の方には、ファーマキャリアがおすすめです。ファーマキャリアは「未経験可」「研修制度充実」の条件で求人を検索できます。

また、ファーマキャリアは、オーダーメイド求人が大きな特徴です。希望する条件に合うように、オーダーメイドで求人をつくってくれます。

コンサルタントが薬剤師の方をサポートし、登録して内定するまで平均1ヶ月程度です。未経験の職場に転職する上で不安なことがあれば、気軽に相談してみましょう。

パート求人を探している薬剤師にはお仕事ラボ

お仕事ラボは、正社員またはパートで求人を探せる転職サイトです。調剤薬局からドラッグストア、病院・クリニック、企業まで、パート求人が豊富にそろっています。

希望するパート求人がなければ、コンサルタントが職場に掛け合ってくれるので、気になっている職場があれば相談してみましょう。

入社まではもちろん、転職後もコンサルタントに相談でき、利用者の満足度は90%以上と非常に高いのもポイントです。

参照元:お仕事ラボ

リモートワークの求人を探せるアポプラス薬剤師

リモートワークを希望する方は、アポプラス薬剤師がおすすめです。「在宅あり」で検索でき、中には在宅経験不問の求人もあります。

あなたの希望に沿って、「面接の同行だけ頼みたい」といったサポート方法のカスタマイズが可能です。求人案件のカスタマイズもできるので、リモートワークを希望することを伝えましょう。

コンサルタントに応募も条件交渉もお任せできるので、育児中の方や勤務しながら転職活動を行いたい方にもおすすめします。

参照元:APOPLUS薬剤師

こんな薬剤師向け転職サイト選ぶな!特徴2つ

中には、「こんな薬剤師転職サイト選ぶな」と注意したいサイトもあります。以下の2つの特徴がある薬剤師転職サイトは、選ばないよう注意してください。

薬剤師の求人に特化していない転職サイトは専門性が足りないかも

転職したい薬剤師の方の中には、さまざまな業種・職種の求人が載っている大手の転職サイトを利用する方もいるでしょう。

大手の転職サイトにも薬剤師の求人は紹介されていますが、求人数はあまり多くありません。求人がなかなか見つからず、転職活動が長引く可能性があるので、選ばないようにしましょう。

また、薬剤師専門ではない転職サイトは、コンサルタントが薬剤師の転職情報に詳しいとは限りません。

薬剤師専門の転職サイトなら、薬剤師に関する転職情報を豊富に持つコンサルタントが、的確に相談にのってくれます。薬剤師の転職を成功させてきた実績があり、いろんな悩みに応えてくれますよ。

コンサルタントの対応が強引な転職サイトでは成功は厳しい

薬剤師専門の転職サイトだからといって、必ずしもサポートが丁寧とは言い切れません。

転職サイトは転職希望者を採用してくれた企業や医療機関から、紹介手数料を受け取っています。早く採用が決まれば決まるほど、手数料を早くもらえる仕組みです。

この仕組みにより、自社サイトの利益ばかりを優先し、以下のように対応が強引なコンサルタントもいます。

  • 転職を急いでいないのに、応募するよう急かす
  • 頻繁に連絡して求人を紹介する

相性が合わないコンサルタントが担当になれば、薬剤師の方が転職を成功させるのは厳しいでしょう。

もしコンサルタントとの相性が合わないと感じたら、担当者を変更したいことを伝えてください。もし担当者を変えても相性が合わないのであれば、他の転職サイトを利用しましょう。

薬剤師転職サイトを利用しても転職失敗するケース3選

薬剤師転職サイトはいろいろなサポートを行ってくれるため、効率よく転職活動を進められます。

しかし、薬剤師転職サイトを使っていても、転職が成功しない場合もあります。以下の3つのケースでは転職失敗の可能性が高いため、注意しましょう、

コンサルタントに希望条件をきちんと伝えない

薬剤師専門の転職サイトで対応しているコンサルタントは、薬剤師の転職における知識が豊富です。希望条件を伝えるとあなたに合う求人をピックアップし、紹介してくれます。

「この条件だと求人は見つからないかも」と不安になり、わざと希望条件を伝えない方もいるかもしれません。しかし、希望条件をしっかり伝えないと、転職できてもすぐに辞める可能性があります。

コンサルタントには希望条件を素直に提示し、きちんと今の考えや気持ちを伝えましょう。「理想が高いかも」と思っていても、希望条件に合う求人が意外とすぐに見つかることもあります。

疑問を解決しないままにしてしまう

応募前や面接時において、「本当は聞きたかったけど、聞けなかった」という内容がある方もいるでしょう。

疑問を解決しないまま応募したり、面接を終えたりすると、転職後に「やっぱり聞いておけば良かった」と後悔する可能性があります。

満足できる職場に転職するためにも、疑問があればコンサルタントに質問し、疑問を解決した上で転職活動を行いましょう。

コンサルタントとこまめに連絡を取らない

転職活動を続けていると、希望条件に追加したいことが出てきたり、希望条件を変更したいと思ったりするケースもあるでしょう。

コンサルタントとこまめに連絡を取らないと、ミスマッチが生じます。今の状況をコンサルタントときちんと共有し、状況が変わった際は必ず伝えましょう。

場合によってはミスマッチが原因で、転職してから「希望とは違う」と判明し、転職失敗という結果になってしまいます。

【Q&A】薬剤師転職で役立つ!よくある質問にお答えします

まとめとして、薬剤師の転職についてよくある質問、みんなの疑問をみてみましょう。

質問1: 薬剤師として転職する際、履歴書や職務経歴書にはどのような内容を記載すれば良いですか?

答1: 薬剤師として転職する際には、以下の内容を履歴書や職務経歴書に記載すると良いでしょう。

  • 薬剤師免許の取得日や有効期限
  • 勤務した薬局・病院の詳細、診療科や業務内容
  • 医薬品の調剤業務、服薬指導、薬剤管理などの実績
  • チームでの協力やリーダーシップ経験
  • 研修やセミナーへの参加経験、資格や認定の有無
  • 医療機器や薬剤情報の管理経験
  • 薬剤師としての専門的なスキルや知識

具体的な経験やスキルを詳細に記載し、自身の強みや成果をアピールしましょう。

質問2: 転職活動で求人サイトを利用する際、どのようなポイントに注目すれば良いですか?

答2: 転職活動で求人サイトを利用する際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • 求人内容: 薬局や病院の詳細、診療科や勤務形態、給与、福利厚生など、自身の希望に合致しているか確認しましょう。
  • 職場の評判: 薬剤師や元職員の評価や意見を参考にし、職場の雰囲気や働きやすさを把握しましょう。
  • 応募条件や応募方法: 必要な経験や資格、応募方法などを確認し、自身の条件と一致しているか確認しましょう。
  • 人材会社の評判や実績: 求人サイトを運営する人材会社の評判や実績を調べ、信頼できる会社か確認しましょう。

これらのポイントを考慮しながら、自身の希望条件やキャリア目標に合った求人を選びましょう。

質問3: 転職先での業務内容や勤務条件について詳しく知りたいです。どのような方法で情報を収集すれば良いですか?

答3: 転職先での業務内容や勤務条件について詳しく知るためには、以下の方法が有効です。

  • 面接: 応募先の面接で、業務内容や勤務条件について詳しく質問しましょう。具体的な状況や待遇について確認することができます。
  • 現場訪問: 応募先の薬局や病院を訪れ、実際の現場の雰囲気や業務の様子を観察しましょう。
  • 口コミや評判の調査: 同僚や知人の薬剤師に聞いたり、インターネット上の口コミサイトや掲示板で情報を集めましょう。
  • 人材会社のアドバイス: 転職をサポートしてくれる人材会社やキャリアアドバイザーに相談し、情報を収集することも有効です。

これらの方法を組み合わせながら、転職先の情報を収集しましょう。

質問4: 転職活動中に面接でのアピールポイントや自己PRの工夫はありますか?

答4: 転職活動中に面接でのアピールポイントや自己PRを工夫することが重要です。

  • 経験と実績: 過去の業務経験や成果を具体的に説明し、自身の強みをアピールしましょう。
  • スキルや専門知識: 薬剤師としての専門的なスキルや最新の薬剤情報について、自信を持って語りましょう。
  • チームワークとコミュニケーション能力: 薬剤師は多くのチームで働くため、協調性やコミュニケーション能力を強調しましょう。
  • 薬剤師としての倫理観と責任感: 患者の安全や適切な医療提供に対する意識を示し、倫理観と責任感をアピールしましょう。
  • 継続的な学びと成長意欲: 医療の進化に対応するために、学び続ける姿勢や成長意欲を示しましょう。

自己PRでは、具体的なエピソードや事例を交えて語ることが効果的です。自身の強みを明確にし、相手に印象を残すよう努めましょう。

薬剤師転職サイトを使って希望に合う転職先を見つけよう

調剤薬局の数は年々増え、さらにはドラッグストアに調剤薬局が併設されるなど、薬剤師が活躍できる場は増加傾向にあります。

活躍できる場が増えるにつれ、薬剤師の業務の幅も広がっています。転職を考えている薬剤師の方は、転職で何を優先するのか明確にすることが重要です。

たとえば、「夜勤はしたくない」「年収600万円以上」など、自分が転職先に求めていることは何なのか、冷静に考えてみましょう。

転職に不安がある方は、薬剤師転職サイトの利用がおすすめです。薬剤師の転職についてのさまざまな情報や知識を持っているので、何でも安心して相談できます。

紹介したおすすめの薬剤師転職サイトも、ぜひ参考にしてみてください。あなたの悩みに寄り添い、転職活動の心強い味方になってくれるはずです。